嘉門 平塵は今日も生きている

嘉門平塵です。社会人二年目のモヤモヤと、音楽ファン。

鳥栖 vs. 浦和

サッカーをするのは楽しいけれど、2時間他人の試合を見るのは、少し退屈だと思ってしまう質で、実に数年ぶりのサッカー観戦でした。ところが、友人に誘ってもらい、実際にスタジアムに行くと、その迫力と熱気に一瞬で引き込まれた。
 
今回観戦したのは、鳥栖対浦和。鳥栖としては、今季ホーム戦は3勝3分と負けなし。そのため、このホーム戦も当然負けられない。一方、浦和は、開幕以来負けなしの現在1位独走中であり、7位の鳥栖に負けるわけにはいかない。そんな好カードのゲームとあって、スタジアムは2万人の超満員。
 
前半は、鳥栖のポゼッションが優位であり先制点を挙げる。1位浦和に「これは、もしかしたら・・・」という試合運びであった。スタジアムは熱狂の渦に。しかし、雨のためピッチ状況が悪いのか、両チームともラフプレイが目立ち、ついに鳥栖から退場者がでる。この影響を受け、後半からゲームの流れが大きく変わる。数的優位になった浦和は、ポゼッションを支配し、悠遊とゴールを獲得。試合が合わってみると、1-6の大差がついていた。
 
ゲームのなかで、特に印象的だったのは、浦和のシュートのタイミングが極めて早いということだ。鳥栖のディフェンスを交わす前に、あるいは、鳥栖キーパーが構える前に、ゴールから遠い箇所から、飛時間の短い、鋭いシュートで得点を挙げていた。チャンスをモノにするコツは、「手早さ」だった。しかしながら、早ければ早いほど、ゴールから遠ければ遠いほど、ゴールの確率は下がる。それでも、浦和の選手たちは、確率が低くても確実に獲得できる高い技量を持ち合わせていた。
 
鳥栖の選手は、そこまでの個人技術を持っていなかった。そのため、パスワークで浦和の守備を崩し、ゴール近くまでボールを運ぶ必要があったが、数的劣勢のため、パスワークがつながらないばかりであった。鳥栖は、退場者を出したことが大きな敗因であっただろうが、退場者が出た以降の戦い方を変えることができなかったのも敗因であっただろう。
 
久々に観戦した、サッカー戦は非常に面白いゲームであった。

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